5月病は4月から防ぐ!理学療法士が教える自律神経セルフケア術

理学療法士監修の自律神経を整えて、さわやかな情景を描いたフラットベクターのイラスト。

【理学療法士が教える】5月病は4月から防ぐ!新生活の疲れをリセットする自律神経セルフケア

新しい環境、新しい人間関係。「春は出会いの季節」と期待に胸を膨らませる一方で、4月も中旬を過ぎると、気づかないうちに心身の疲労が溜まってくるものです。

「朝、起きるのがつらくなってきた」
「仕事や家事に集中できない」
「夜、寝つきが悪くなった」

こうした症状は、単なる「気の持ちよう」ではありません。実は、自律神経の乱れからくるSOSサインかもしれません。放置すると、連休明けに一気に不調が噴き出す「5月病」へと繋がってしまいます。

この記事では、15年の臨床経験を持つ現役の理学療法士が、解剖学的な視点から「4月の疲れ」をリセットし、5月病を未然に防ぐためのセルフケア術を徹底解説します。


目次

1. そもそも「5月病」の正体とは?

5月病は医学的な正式名称ではありませんが、一般的に「適応障害」や「軽度のうつ状態」を指すことが多いです。4月の緊張状態がゴールデンウィーク(GW)で一気に解け、休み明けに再びエンジンをかけようとした際、心身がついていかなくなる現象です。

理学療法士の視点で見ると、この不調の正体は「自律神経のキャパオーバー」にあります。

なぜ4月から対策が必要なのか

自律神経(交感神経と副交感神経)は、天秤のようなものです。4月の新生活では、緊張によって交感神経が常に優位になり、天秤が大きく傾いています。この「無理をしている状態」が1ヶ月続くと、5月になった時に天秤のバネが馬鹿になり、元に戻らなくなってしまうのです。

つまり、5月病を防げるかどうかは、4月中の「こまめなリセット」にかかっています。


2. 【姿勢で解決】呼吸を深くして自律神経を整える

自律神経をコントロールする数少ない方法、それが「呼吸」です。しかし、ストレスや疲れが溜まると、私たちの体は自然と「猫背・巻き肩」になり、肺が圧迫されて呼吸が浅くなってしまいます。

浅い呼吸が不調を招くメカニズム

呼吸が浅くなると、脳への酸素供給が減り、さらに交感神経が刺激されるという悪循環に陥ります。理学療法士として多くの患者様を見てきましたが、疲れやすい人の多くは「胸郭(きょうかく:肺を包むカゴ)」がガチガチに固まっています。

1分でできる!「胸郭拡張ストレッチ」

呼吸の通り道を広げるために、次のストレッチを仕事の合間や寝る前に行ってください。

  1. 両手を頭の後ろで組み、大きく息を吸いながら肘を外側に開きます。
  2. 肩甲骨が中央に寄るのを感じながら、胸の筋肉をぐーっと伸ばします。
  3. そのまま5秒間キープし、口からゆっくり息を吐きながら脱力します。
" alt="理学療法士監修の胸郭を拡張するストレッチをするイラスト。深呼吸にも最適。" class="wp-image-19160" style="aspect-ratio:1.7777777777777777;width:631px;height:auto"/>

これだけで、物理的に肺が広がりやすいスペースが作られ、自然と深い呼吸ができるようになります。


3. 【睡眠の質を上げる】「足首」と「首」のリフレッシュ

自律神経をリセットするためには、質の高い睡眠が不可欠です。しかし、緊張が強い状態では、寝ている間も体に力が入ってしまいます。

足首の硬さは「全身の緊張」に繋がる

意外かもしれませんが、足首の硬さは自律神経に大きく影響します。足首は心臓から最も遠く、血流が滞りやすい場所。ここが冷えたり固まったりしていると、深部体温が下がらず、深い眠りに入ることができません。

  • 理学療法士のアドバイス: お風呂の中で、足の指の間に手の指を入れ、足首をゆっくり大きく回してください。これだけで末梢の血流が改善し、副交感神経への切り替えがスムーズになります。

「首」の後ろを温める

首の後ろ(延髄付近)には、自律神経のコントロールセンターがあります。寝る前に蒸しタオルやホットアイマスクで首の付け根を温めると、脳が「リラックスモード」に切り替わり、入眠が劇的にスムーズになります。

" alt="理学療法士監修の自律神経を整えやすくするため、首の後ろの温めると良い部分を示したイラスト。" class="wp-image-19159"/>

4. 【心のセルフケア】MBTIタイプ別の「疲れの溜まり方」

心の健康を保つためには、「自分がどんな時にストレスを感じやすいか」を知っておくことも重要です。