徳島の葉っぱビジネスとは?株式会社いろどりの経歴や主婦の活躍を調査

  • URLをコピーしました!

徳島の葉っぱビジネスとは?

徳島県上勝町には、料理に添える葉や花などを商品として全国へ届ける葉っぱビジネスがあります。

NHKの新プロジェクトXでも取り上げられるこの事業は、どのように始まり、誰が支えてきたのでしょうか。この記事では、株式会社いろどりと葉っぱビジネスの仕組み、誕生から現在までの経歴、主婦や高齢者の役割、販売されている商品などを公式情報をもとに紹介します。

目次

1. 徳島の葉っぱビジネスとは?株式会社いろどりが手掛ける彩を紹介

徳島県上勝町の葉っぱビジネスとは、日本料理を彩るつまものと呼ばれる季節の葉や花、山菜などを栽培・出荷・販売する農業ビジネスです。

ブランド名は彩(いろどり)。現在は上勝町の農家、農協、株式会社いろどりがそれぞれの役割を担いながら事業を支えています。

1-1. 葉っぱビジネスは料理に添えるつまものを販売する農業ビジネス

葉っぱビジネスで扱うつまものは、日本料理などに添えて季節感を演出する葉や花、山菜などです。

山にある葉をそのまま集めて販売するだけではありません。農家が需要を考えながら栽培し、サイズや品質を整えて商品として出荷しています。

株式会社いろどりの公式情報によると、彩は300種類以上を扱い、年間を通して出荷されています。

1-2. 徳島県上勝町で1986年にスタート

葉っぱビジネスが始まったのは1986年です。

徳島県上勝町は山あいに位置し、平地が少ない地域です。1981年には異常寒波によって、それまで町の産業を支えていた温州みかんが大きな被害を受けました。

新たな仕事を模索する中、当時農協職員だった横石知二さんが、町にある葉をつまものとして販売することを発案。彩というブランド名で事業が始まりました。

1-3. 南天・もみじ・季節の葉などが商品になる

彩では、南天やもみじをはじめ、料理に季節感を添えるさまざまな植物が商品になります。

株式会社いろどりでは、つまもののほかに葉わさびやすだちなどの柑橘類も取り扱っています。

葉の種類だけでなく、大きさや出荷する時期なども重要です。飲食店などが求める商品を届けられるよう、多品種を少量ずつ生産する仕組みが採用されています。

1-4. 農家・農協・株式会社いろどりが連携する仕組み

葉っぱビジネスは、株式会社いろどりだけで完結する事業ではありません。

公式サイトでは、営農戦略・栽培管理を農家、受注・精算・流通を農協、市場分析・営業活動・情報システムの運営を株式会社いろどりが担当する仕組みと説明されています。

現在、彩に携わる上勝町内の農家は約140軒です。パソコンやタブレットから確認できる上勝情報ネットワークも活用され、受注情報や全国の市場情報、栽培管理に関する情報などが農家へ提供されています。

令和6年度の彩の年商は約2億6000万円。地域の農家が生産を担い、農協と株式会社いろどりが流通や情報面を支えることが、徳島の葉っぱビジネスの大きな特徴です。

▲ 目次に戻る

株式会社いろどり

2. 葉っぱビジネスの経歴は?横石知二が上勝町で始めたきっかけ

徳島県上勝町の葉っぱビジネスは、最初から大きな事業として始まったわけではありません。

きっかけとなったのは、町の農業が大きな打撃を受ける中で、新しい特産品を生み出そうとした取り組みでした。ここでは、1981年の寒波から株式会社いろどりの設立まで、葉っぱビジネスが生まれた経緯を追っていきます。

2-1. 1981年の寒波で上勝町のみかん産業が大きな打撃

葉っぱビジネス誕生の背景には、1981年に上勝町を襲った異常寒波があります。

株式会社いろどりの公式情報によると、この寒波によって町の主要作物だった温州みかんが枯死し、農業は大きな被害を受けました。

そこで新しい作物の導入などが進められ、上勝町の環境を生かした新たな農業を模索する動きが始まります。

2-2. 横石知二が料理に添えられた葉っぱに商品価値を発見

葉っぱを商品にするアイデアを考えたのが、当時、上勝町農業協同組合で営農指導員をしていた横石知二さんです。

横石さんは1958年に徳島県で生まれ、徳島県農業大学校を卒業後、1979年に上勝町農業協同組合へ入りました。

葉っぱビジネスの発想につながったのは、料理に添えられた葉を見て喜ぶ人の姿でした。料理を彩る葉にも商品としての需要があることに着目し、上勝町に豊富にある植物をつまものとして販売する取り組みへつなげていきます。

2-3. 1986年に彩として葉っぱビジネスを開始

1986年、上勝町で彩(いろどり)の葉っぱビジネスがスタートしました。

しかし、葉っぱを集めればすぐに売れるというものではありませんでした。料理店が必要とする葉の種類や大きさ、色、使用する時期などを把握し、商品として求められる品質に合わせる必要がありました。

市場の需要を確認しながら商品づくりを進め、季節ごとに異なるつまものを届ける現在の仕組みへとつながっていきました。

2-4. 1999年に株式会社いろどりを設立

葉っぱビジネスが広がる中、1999年4月2日に株式会社いろどりが設立されました。

株式会社いろどりは上勝町が出資する第三セクターで、つまものの生産・加工・販売に関する事業だけでなく、市場分析や営業活動、情報システムの運営、人材育成などにも取り組んでいます。

横石さんは会社設立後も彩事業に携わり、2009年には代表取締役社長に就任しました。

2-5. 約40年続く上勝町の産業へ成長

1986年に始まった彩は、2026年で開始から40年を迎えます。

2012年には、上勝町の葉っぱビジネスを題材とした映画人生、いろどりも公開されました。葉っぱを商品にする取り組みは、映画やさまざまなメディアを通じても紹介されています。

横石さんは2025年8月8日に66歳で亡くなりましたが、葉っぱビジネスは現在も続いています。2025年6月には粟飯原啓吾さんが株式会社いろどりの代表取締役社長に就任し、事業が引き継がれています。

寒波による農業被害を背景に新しい仕事を模索し、身近にあった葉を商品へ変えた取り組みが、現在の上勝町の葉っぱビジネスにつながっています。

▲ 目次に戻る

3. 葉っぱビジネスで主婦や高齢者が活躍する理由は?

徳島県上勝町の葉っぱビジネスで特徴的なのが、女性や高齢者を含む地域の農家が生産の担い手になっていることです。

料理に添えるつまものは軽量で扱いやすく、多品種を少量ずつ生産できるため、上勝町の環境や農家の働き方に合わせて取り組める仕組みが築かれてきました。

3-1. 軽くて扱いやすいつまものは女性や高齢者も取り組みやすい

葉っぱビジネスで扱う葉や花は、一般的な農産物と比べて軽量なのが特徴です。

株式会社いろどりの公式サイトでも、商品が軽量で綺麗であることから、女性や高齢者でも取り組みやすいと説明されています。

山間部にある上勝町で、地域の人が参加できる仕事として広がっていった背景の一つです。

3-2. 上勝町の農家が葉っぱを栽培・選別して出荷

葉っぱビジネスでは、上勝町の農家がつまものを栽培し、注文に合わせて収穫・選別して出荷します。

扱うのは、もみじや南天をはじめとするさまざまな植物です。同じ種類の葉でも、料理店などが必要とする大きさや色、出荷時期を意識して商品に仕上げます。

現在は上勝町内の約140軒の農家が彩に携わっています。

3-3. ICTで受注情報や市場情報を確認できる仕組み

葉っぱビジネスを支えているのは、農家の経験だけではありません。

上勝町では上勝情報ネットワークが整備され、受注情報や全国の市場情報、栽培管理に関する情報などが毎日更新されています。

農家はこうした情報を確認しながら、どの商品に注文が入っているのか、市場でどのような動きがあるのかを把握できます。

地域の農業にICTを取り入れ、市場の情報を生産者へ届ける仕組みも、彩の特徴の一つです。

3-4. 高齢者や女性が葉っぱビジネスの担い手に

上勝町は高齢化が進む地域ですが、葉っぱビジネスでは高齢者や女性も生産者として参加してきました。

株式会社いろどりでは、農家が自ら考えて営農戦略や栽培管理に取り組み、農協が受注・精算・流通、株式会社いろどりが市場分析や営業、情報提供を担当しています。

そのため、単に葉を集めて出荷するのではなく、生産者自身が市場の情報を確認しながら商品を作ることが、この事業の重要な仕組みになっています。

3-5. 葉っぱ農家の仕事は現在も次世代へ受け継がれている

1986年から続く葉っぱビジネスでは、現在、事業を次の世代へつないでいく取り組みも進められています。

株式会社いろどりでは、農業体験やインターンシップ、人材育成などにも取り組み、上勝町で仕事や暮らしを経験できる機会を設けています。

葉っぱビジネスは、高齢者だけを対象とした仕事ではありません。長年培われてきた栽培や出荷の経験を受け継ぎながら、新しい担い手を育てていくことも現在の取り組みの一つとなっています。

▲ 目次に戻る

4. 株式会社いろどりは何者?現在の社長やメンバーを調査

葉っぱビジネスを調べると、中心的な存在として登場するのが株式会社いろどりです。

現在は粟飯原啓吾さんが代表取締役社長を務めています。ここでは、会社の位置づけと現在の経営陣、粟飯原さんが上勝町へ移住して社長に就任するまでの経歴を整理します。

4-1. 株式会社いろどりは徳島県上勝町を拠点とする第三セクター

株式会社いろどりは、徳島県勝浦郡上勝町を拠点とする第三セクターです。1999年4月2日に設立され、上勝町が出資しています。

主な事業は、彩をはじめとする農産物の生産・加工・販売に関する事業、市場分析や営業活動、情報システムの開発・運営、人材育成などです。

葉っぱそのものを株式会社いろどりだけで生産しているわけではなく、地域の農家や農協と役割を分担しながら葉っぱビジネスを支えています。

4-2. 現在の代表取締役社長は粟飯原啓吾

株式会社いろどりの現在の代表取締役社長は、粟飯原啓吾さんです。読み方はあいはら けいごです。

粟飯原さんは1989年に大阪府高槻市で生まれました。2026年時点では36歳または37歳ですが、誕生日は公式情報で確認できないため、年齢を一つに特定することはできません。

身長などの詳しい身体プロフィールについても、株式会社いろどりの公式情報では公表されていません。

4-3. 粟飯原啓吾は2011年のインターンをきっかけに上勝町へ移住

粟飯原さんと上勝町との接点が生まれたのは2011年です。

内閣府の地域密着型インターンシップを利用して上勝町を訪れ、約2か月間の研修を経験。その後、株式会社いろどりへ入社し、移住促進の受託事業などを担当しました。

2017年からは彩の販売促進や情報システム管理にも携わり、2020年には人材派遣事業を開始するなど、上勝町で複数の事業に関わってきました。

4-4. 横石知二から葉っぱビジネスを引き継ぎ2025年に社長就任

粟飯原さんは2024年に専務取締役、2025年5月に代表取締役副社長となり、2025年6月に代表取締役社長へ就任しました。

葉っぱビジネスを立ち上げた横石知二さんとは、粟飯原さんが上勝町を訪れた2011年から長く仕事をともにしてきました。

現在は横石さんが築いてきた彩の事業を受け継ぎながら、農家の後継者育成や人材に関する取り組みなどにも携わっています。

4-5. メンバーの年齢・出身・読み方など公表されているプロフィールを整理

株式会社いろどりの公式情報では、現在の役員として代表取締役会長の花本靖さん、代表取締役社長の粟飯原啓吾さんのほか、取締役や監査役が紹介されています。

一方で、すべてのメンバーについて年齢、出身地、身長などの詳細なプロフィールが公表されているわけではありません。

検索するとさまざまな人物情報が表示されますが、株式会社いろどりのメンバーについて確認する場合は、役職や氏名など公式に公表されている情報と、非公表のプロフィールを分けて考える必要があります。

葉っぱビジネスは一人の人物だけで運営されているものではなく、現在も上勝町の農家、農協、株式会社いろどりなど、多くの人がそれぞれの役割を担いながら続けています。

▲ 目次に戻る

5. 新プロジェクトXで注目される徳島の葉っぱビジネスまとめ

徳島県上勝町の葉っぱビジネスは、料理に添える葉や花などのつまものを商品にする取り組みとして、1986年に始まりました。

2026年9月26日放送のNHK総合 新プロジェクトXでは、人は誰でも主役になれる〜徳島 町を変えた葉っぱの奇跡として、この葉っぱビジネスが取り上げられます。

5-1. 新プロジェクトXで徳島・上勝町の葉っぱビジネスを特集

新プロジェクトXでは、徳島県上勝町で始まった葉っぱビジネスの歩みが特集されます。

株式会社いろどりも公式サイトで番組への登場を告知しており、放送日時は2026年9月26日午後8時7分からと案内しています。

葉っぱがどのように商品となり、地域の仕事へ発展していったのかを知るうえで、事業の成り立ちが重要なポイントになります。

5-2. 地域にある葉っぱを商品へ変えた発想が事業の出発点

葉っぱビジネスの出発点となったのは、当時農協職員だった横石知二さんが、料理に添えられる葉に商品としての需要があることへ着目したことでした。

1981年の異常寒波で温州みかんが大きな被害を受けた上勝町で、新たな農業を模索する中、1986年に彩の事業がスタートしました。

現在では、もみじや南天をはじめとする季節の葉や花など、多くのつまものが全国へ出荷されています。

5-3. 横石知二から現在の株式会社いろどりへ事業を継承

葉っぱビジネスを発案した横石知二さんは、株式会社いろどりの設立後も長く事業に携わりました。

現在の代表取締役社長は、2011年から上勝町で活動してきた粟飯原啓吾さんです。2025年6月に社長へ就任しました。

横石さんは2025年8月8日に66歳で亡くなりましたが、1986年に始まった彩の事業は現在も上勝町で続いています。

5-4. 葉っぱビジネスは主婦や高齢者を含む農家が支えている

葉っぱビジネスを実際の生産現場で支えているのは、上勝町の農家です。

つまものは軽量で扱いやすく、多品種を少量ずつ生産できることから、女性や高齢者も取り組みやすい農産物として広がってきました。

現在も約140軒の農家が彩に携わり、農家が生産、農協が受注・精算・流通、株式会社いろどりが市場分析や営業、情報システムの運営などを担っています。

5-5. 現在は後継者育成とつまもの文化の継承にも取り組む

葉っぱビジネスは2026年で開始から40年を迎えます。

株式会社いろどりでは、彩の生産・販売だけでなく、人材育成や農業体験などにも取り組んでいます。

新プロジェクトXをきっかけに葉っぱビジネスを知った場合は、葉を売るという発想だけでなく、農家・農協・株式会社いろどりが連携しながら約40年にわたって事業を続けてきた経緯にも注目すると、上勝町の取り組みが分かりやすくなります。

▲ 目次に戻る

徳島の葉っぱビジネスについてよくある質問

Q1. 徳島の葉っぱビジネスとは何ですか?

徳島県上勝町で始まった、料理に添える季節の葉や花などのつまものを栽培・出荷・販売する農業ビジネスです。彩というブランド名で展開されています。

Q2. 葉っぱビジネスを始めたのは誰ですか?

当時、上勝町農業協同組合で営農指導員をしていた横石知二さんが発案しました。料理に添えられる葉の商品価値に着目し、1986年に彩の事業が始まりました。

Q3. 株式会社いろどりの現在の社長は誰ですか?

現在の代表取締役社長は粟飯原啓吾さんです。2011年にインターンシップで上勝町を訪れ、その後株式会社いろどりへ入社。2025年6月に代表取締役社長へ就任しました。

Q4. 葉っぱビジネスではどんな商品を販売していますか?

料理に添えるもみじや南天などの季節の葉や花をはじめ、さまざまなつまものを扱っています。株式会社いろどりでは、葉わさびやすだちなどの柑橘類も取り扱っています。

Q5. 葉っぱビジネスが新プロジェクトXで放送されるのはいつですか?

株式会社いろどりの公式情報では、2026年9月26日午後8時7分からNHK総合で放送される新プロジェクトXで、徳島県上勝町の葉っぱビジネスが特集されると案内されています。

▲ 目次に戻る

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次