段差を利用したアキレス腱・ふくらはぎのストレッチ|柔軟性を高める正しいやり方と効果を解説

立ち仕事の後の足の重だるさや、歩行中のつまずきが気になったことはありませんか?足首の柔軟性を保つことは、スムーズな歩行や姿勢の安定において非常に重要な役割を果たします。

今回は、自宅や階段などの「段差」を上手に活用して、アキレス腱からふくらはぎ(下腿三頭筋)を効率よく伸ばすストレッチをご紹介します。

なぜ「段差」を使うと効果的なのか

通常、平地で行うアキレス腱伸ばしは、足首を反らす角度(背屈)に限界があります。しかし、段差に前足部を乗せ、かかとを空中に浮かせることで、自分の体重(自重)を負荷として利用しながら、より深い角度まで筋肉を伸張させることが可能になります。

特に、ふくらはぎの深い位置にある「ヒラメ筋」や、表面の「腓腹筋」をしっかりと伸ばすことができ、血行促進や関節可動域の改善に大きなメリットがあります。

正しいストレッチのやり方

  1. 安定した段差の前に立つ階段の一番下の段や、安定した踏み台を使用します。バランスを崩さないよう、必ず手すりや壁に手を添えて行ってください。
  2. 前足部を乗せる片足の足裏の前半分(指の付け根付近)を段差に乗せます。
  3. かかとをゆっくり下ろす重心を垂直に保ったまま、かかとを床の方向へゆっくりと沈めていきます。ふくらはぎからアキレス腱にかけて「心地よく伸びている」と感じる位置で止めます。
  4. キープと左右の交代呼吸を止めずに、20秒〜30秒間キープします。反対の足も同様に行いましょう。

理学療法士からのアドバイスと注意点

このストレッチを行う際に最も大切なのは「反動をつけないこと」です。急激にグイグイと押してしまうと、筋肉を守ろうとする防御反応(伸張反射)が働き、逆に筋肉が硬くなってしまうことがあります。

また、膝をピンと伸ばして行うと腓腹筋が、膝を少し緩めて(曲げて)行うとヒラメ筋が中心に伸びます。ご自身の「硬さ」を感じるポイントに合わせて調整してみてください。

この運動がおすすめの方

  • 歩行中のつまずきを予防したい方: 足首が柔らかくなると、つま先が上がりやすくなります。
  • 足のむくみや疲れが気になる方: ふくらはぎの「ポンプ機能」を活性化させます。
  • スポーツ前後のケアを行いたい方: アキレス腱の柔軟性を高めることで怪我の予防に繋がります。

毎日の習慣として、歯磨き中や帰宅後のちょっとした時間に取り入れてみてください。