足上げ腹筋の正しいやり方|腰を痛めず体幹を鍛えるコツを理学療法士が伝授
こんな悩みはありませんか?
- お腹周りを引き締めたいけれど、腰痛が心配
- 普通の腹筋(上体起こし)は首ばかり疲れてしまう
- スッと伸びたきれいな立ち姿勢を維持したい
そんな方におすすめなのが、脚を浮かせて行う「足上げ腹筋」です。脚を上げることで骨盤が安定し、腰への負担を抑えながら、お腹の深層部まで効率よく刺激を入れることができます。
ここで紹介する足上げ腹筋は、仰向けの状態で脚を固定し、上体を小さく丸めるエクササイズです。 一般的な腹筋運動に比べて、「お腹の筋肉だけを集中して使う」感覚を掴みやすく、体幹の安定性を高めて疲れにくい体を作るのに非常に適しています。
【専門職のアドバイス】
理学療法士の現場では、腰痛予防や姿勢改善の第一歩として、この「腰を床に押し付ける感覚」を伴う腹筋運動を重視します。無理に上体を高く起こす必要はありません。お腹をギュッと縮める「質の高い動き」を意識しましょう。
① 足上げ腹筋で鍛える「天然のコルセット」
このトレーニングでは、お腹周りをぐるりと支える重要な筋肉をターゲットにします。
1. 腹直筋(ふくちょくきん)
お腹の正面にあり、体を丸める時に働きます。特に脚を上げることで、意識しにくい「腹筋の下の方」まで刺激が届きやすくなります。
2. 腹斜筋(ふくしゃきん)
脇腹にある筋肉で、体幹の固定をサポートします。ここが働くことで、ウエスト周りの安定感が向上します。
3. 腸腰筋(ちょうようきん)
脚を持ち上げた姿勢を保つために働きます。股関節を安定させ、スムーズな足運びを助ける役割があります。
② 理学療法士が教える!正しい足上げ腹筋の手順
- 準備:仰向けになり、両脚を持ち上げます。股関節と膝をそれぞれ約90度に曲げ、空中で固定します。
- 腰のセット:腰と床の間の隙間を埋めるように、お腹を凹ませて腰を床にピタッと押し付けます。
- 上体を起こす:息をゆっくり吐きながら、おへそをのぞき込むように、肩甲骨が少し浮く程度まで上体を丸めます。
- キープ:お腹が一番硬くなっているところで一瞬止めます。首の力で上げないよう注意しましょう。
- ゆっくり戻す:息を吸いながら、頭が床につく直前までゆっくり戻します。
ポイント:脚を持ち上げ続けるのがきつい方は、椅子やソファに脚を乗せて行ってもOKです。これだけで腰への安全性がさらに高まります。
③ 目的別の回数目安
「反動」を使わず、1回を丁寧に行いましょう。
- 体幹をしっかり安定させたい方:上げた位置で3〜5秒キープ × 10回(2〜3セット)
- 毎日無理なく習慣にしたい方:キープなしのゆっくりした動き × 10〜15回(1〜2セット)
④ ここに注意!よくあるNGパターン
首や腰を痛めないためのセルフチェック項目です。
- 首だけを引っ張っている:両手で頭を強く抱え込むと首を痛めます。手は添えるだけにするか、胸の前でクロスしましょう。
- 腰が床から浮いている:腰が反ると痛みの原因になります。常に「腰で床を押す」感覚を忘れないでください。
- 呼吸を止めている:力むと息を止めがちですが、血圧への負担を避けるため「上げる時に吐く」を徹底しましょう。
⑤ 期待できるコンディショニング効果
足上げ腹筋を続けることで、骨盤周りの安定性が向上し、いわゆる「反り腰」の予防に役立つ可能性があります。また、体幹がしっかりすることで立ち姿が美しくなり、歩行時や階段の上り下りでも体がブレにくくなる効果が期待できます。
⑥ あわせて行いたい体幹・下半身ケア
お腹だけでなく、前後左右の筋肉をバランスよく整えましょう。
⑦ 安全に行うための注意点
腰に鋭い痛みやしびれを感じる場合は、直ちに中止してください。
※本記事は一般的な健康維持を目的とした運動紹介です。椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの持病がある方は、必ず医師や担当の理学療法士に相談してから実施してください。
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スッキリしたお腹と安定した姿勢のために
足上げ腹筋は、派手な動きではありませんが、正しく行えばたった数回でお腹が熱くなるのを実感できるはずです。「腹筋はきついから苦手…」という方も、まずは脚を椅子に乗せる簡単な方法から始めてみませんか?毎日の積み重ねが、疲れにくい健康な体を作ります。
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